2010年12月14日火曜日

台南北部の塩山

ここは台南市内の北部、台湾海峡に面する一帯です。昔から塩田での製塩が盛んな地方でした。写真は精製して食塩になる前の天日干しの塩を積み上げた塩山です。現在は製塩方法が変わった為、観光用の塩山になっております。

曇天だった為、写真は黒く写っておりますが、晴れた日には、結晶が反射し、目映いばかりの白い輝きを見せます。

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2010年6月17日木曜日

南海の孤島緑島

台湾東南部の太平洋上に珊瑚礁に囲まれた美しい島「緑島」Luidaoは別名Green-Islandと「蘭嶼島」Lanyuは別名Orchid-Island が浮かんでいます。
「緑島」は「台東」市の東33kの海上に浮かぶ全周20kばかりの珊瑚礁に囲まれた美しい島だ。過去には暗い監獄島としての歴史も有るが、今は台湾有数のリゾート地になっている。

台北から「緑島」へのアクセスは(1)松山空港~台東空港 飛行機、(2)台北~台東 台鉄東幹線、(3)「台東」富岡漁港~「緑島」南寮漁港 高速艇 、(4)大東空港~緑島空港 セスナ。この組合せしかない。

さて、旅の始まりだ。タクシーで「松山」駅に乗りつけ、23:13発「莒光号」に乗車する。「台東」着は翌朝6:00。夜汽車は大阪~東京間を45年ぐらい前に乗ったきりだ。なぜかワクワクする。ビール・ウィスキー・肴、準備OK、あとは気持よく飲んで気持よく目覚めるだけだ。
雨の都・漁港で有名な「基隆」、冷泉で有名な「宜蘭」、大理石の太魯閣渓谷で有名な「花蓮」を通過し、台湾の穀倉地帯「池上」駅に到着するあたりで目が覚めた。この一帯の米は美味しく「池上」駅の駅弁は全国的に有名だ。このブランドにあやかった「池上弁当」の看板は台北市内でも良く見かける。
「池上」駅近郊の朝焼け
池上付近 朝焼け-2
「池上」駅を出発し40分ほどで「台東」駅に到着した。現在の駅は市内からバスで20分ほど離れており、田圃の真中に駅だけがポツント有るような感じだ。ここから、フェリー乗り場の富岡漁港へ行くわけだが高速艇の出発時間は9:00。たっぷり3時間、有る。富岡漁港行きのバス出発には1時間以上あるがここで時間をつぶす事にした。駅構内をウロウロしたが早朝なので池上弁当も売っていない。案内表示も何も無い片隅に観光案内パンフレットが置いてあった。日本語案内書を数部いただく。
田園景色の「台東」駅
台東駅-1
富岡漁港では、出発までの小1時間を魚市を見たり、朝食を食べながら過ごした。
セリ前の準備中の魚市場       
富岡港魚市-3 
富岡漁港に有る原住民部落の集会所 
富岡港-3
300人は乗れる高速艇が満席だ。我々は2階に陣取った。シートにぶら下げられたナイロン袋、船酔いの人が使うアレ用だ。私達には不要だ。私達は魚釣りで船酔いの苦しさを何回も経験しているので薬を1時間前に飲んでいる。準備万端だ。
ぶら下げられたナイロン袋
高速船内
港を出て10分もしない内に聞きしに勝る大波のご登場だ。「台東」から33k離れた孤島「緑島」の南寮漁港には40~50分で到着した。この島のベストシーズンは6月~9月と聞いていたが、それにしてもフェリーから降りる人の多い事。
上陸後に最初にする事はバイクのレンタルだ。民宿女将の説明によると島の人口は3000人弱、それに対しレンタルオートバイは6000台有るようだ。大概が2人乗りをするので12000人の観光客の受け入れ態勢は出来ているとの事で、シーズン中は島民の倍以上の観光客が島をウロウロするようだ。レンタルバイク以外にもゴルフカートが数十台用意されている。料金はバイクNT$200/日、ゴルフカートNT$1400/日、少しゴルフカートが割高だ。

ガソリンを給油するバイクの列
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「南寮漁港」からバイクで10分ぐらいの「公館村」に有る民宿 「藍色珊瑚島」
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「蘭嶼」島は殆んどの住民が原住民「雅美族」で3000名あまりが生活している島です。今回は「緑島」からフェリーで「蘭嶼」に渡るつもりだったのだが、なぜか現在は欠航になっていた。地元の人が観光化を嫌がっているのかも知れない。
「公館鼻」
公館鼻
「文化園区」

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「将軍岩」                         
将軍岩-6
「牛頭山」 
 牛頭山
「観音洞」
 観音洞-4

「柚子湖」 廃墟跡
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「海参坪」から眺める「哈巴狗 睡美人」。
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  夕暮れの「大白沙」
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良い波がたっているのにサファーを全然見かけない。私達はダイビングスッポト「柴口潜水区」へ行く。他には「大白沙潜水区」「石朗潜水区」などがあるらしい。

朝日温泉の一番先端の湯溜りに行き、もぐってみると魚がいた。魚と一緒に入浴、趣向が変わって面白い。ジャグジーや、水圧マサージ等もあります。
 雨に煙る「朝日温泉」
朝日温泉
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朝日温泉からの眺め                  
朝日温泉 
島中にある「林頭果」(スープにして飲む果物)
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 緑島空港
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10m程度の繁華街に話好きの主人が居る唐揚屋さんがあります。「島で一番高い山は284m。ある年、雨が一滴も降らず山火事が起きた。それで、その山を火焼山と言う」「イルカやクジラが島に近づく季節が有る」「台東に行く時、自分は飛行機の15分の揺れより、フェリーの40分の揺れを選ぶ」等々。話が長すぎて女将さんに叱られていた。

様々な揚げ物                                  
夕食-3
商魂逞しい監獄をイメージの氷屋さん 
氷獄-1

マリーンスポーツを楽しむ若者達が年間30万人も訪れるようなった「緑島」にも、暗い過去があったと言う事実は政治的意味合い抜きで素通りは出来ないでしょう。

日本時代「火焼島浮浪者収容所」(1911~1919)が作られ、戦後国民党政権により「新生訓導処」(1951~1965)「国防部緑島感訓監獄」(1972~1987)が設けられ、1987年に戒厳令が解除された後「法務部緑島技能訓練所」と改称された。
「新生訓導処」(1951~1965)には2000人超、「国防部緑島感訓監獄」(1972~1987)には約400人の人々が獄につながれた。 (台湾人権緑島園区に置かれているパンフレットからの引用)

現在の「緑島」には別の場所に「緑島監獄」があり約130人が収容されている。ゲートの前では収容者が作ったのであろう工芸品が陳列されていた。販売もされていたのかも知れない。雨降りだったのでゆっくり観察しなかった。
「新生訓導処」「国防部緑島感訓監獄」「法務部緑島技能訓練所」の全景
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独居房
独居房
収容者の作品
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現在の刑務所(ピンボケ)
 緑島監獄-1

「知本温泉」「鯉魚山」「天后宮」などの観光スポットは全てパスをし2~3千年前の新石器時代の出土品の数々を展示している「卑南文化公園」に行く。台湾原住民はフィリッピン方面から渡来したと云うのが定説なのだが、それは逆ではないかとの仮説が成り立つと云うことだった。フィリッピン方面で新石器時代の出土品が発見されていない事が、その理由の様です。
「富岡漁港」民宿の近所で見かけた水の自動販売機
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「卑南文化公園」博物館の展示品
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成人に達した時に前歯2本を抜く儀式です。(これからの苦労を乗り越えられるように)
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ペーロン大会をしていました
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池上弁当 NT$80
池上弁当
主な出費
台鉄=「松山」~「台東」NT$595
バス=「台東」~「富岡漁港」NT$23
高速船=NT$460/片道 (2010'6/13)
民宿料金(ダイビング含む)NT$3600
朝日温泉入浴料=NT$200                    

2010年3月1日月曜日

古都台南の旅

2月26日から2泊3日の予定で、友人夫妻と古都台南を訪れる予定だ。現在決まっている事は、シャングリラ・ファーイースタン・ホテル台南に宿泊する事、26日・台北6:30分発の新幹線に乗る事だけだ。その他は全て成り行き、二家族夫婦の行き当たりばったり旅行だ。いつもの事ながら・・・・・・・。
個人的には、早起きして「虱目魚肚粥」を食べる、夜は台南最大規模の「花園夜市」に行く、観光は歴史好きの私としては、鄭成功、縁の史跡を訪れたいと思っている。

台南の予備知識は、「台北・高雄・台中に次ぐ第4の都市で、1885年に台北に首都が移るまで、政治経済文化の中心地だった」この程度で良いだろう。ちなみに1885年は清国が台湾を福建省から独立した省と定めた年だ。

「台南観光初日」
6:30発の新幹線に乗車、途中(板橋、桃園、新竹、台中、嘉義)の駅に止り台南着は8:18、約2時間弱の新幹線の旅だ。新幹線台南駅は新幹線新大阪駅と大阪駅の位置関係と似ており、およそ台鉄台南駅間は車で30~40分の距離だ。

宿泊はシャングリラHで、駅の裏玄関と言うか駅東側の駅舎真前にあり、目の前は国立成功大学の広大なキャンパスが広がっている。チェクイン後、早速、朝食をとりに街へ出かける。

台南名物の「虱目魚肚粥」(サバヒー)を食べる。「阿憨鹹粥」店はこの「虱目魚肚粥」onlyの店で私はこの粥に油條をトッピングして食べた。味わいは塩味のサッパリしたもので、ガイドブックには小骨が多い魚と書かれていたので、少し恐る恐る食べたのだが、綺麗に身をほぐした物が入っており食べやすく美味だった。

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食後の観光は「鹿耳門天后宮」と「正統土城鹿耳門聖母廟」を訪れた。両寺院は数分と離れていない場所に有り、いずれも媽租を祭っている。「正統土城鹿耳門聖母廟」は北京の紫禁城を模して作ったとの説明を受けた。台湾には、ものすごい数の寺院が有るのだが、私の感想では、両者は建物の荘厳さに於いては、双璧を成す物だと思う。壁・天井の細部にわたるまで施された彫刻の立派さには、ただただビックリするのみだ。
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昼食は「周氏蝦巻」店で「蝦巻」「蝦団子」「蝦コロッケ」等を食べたがそんなに美味い物ではなかった。
食後はオランダ人が建てた「熱蘭遮城」(台湾城)址の「安平保堡」に向かう。この城は「億戴金城」を築く際の建築資材として取壊されたが、免れた城壁の一部や日本時代に使用されていた建物が残されていた。
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台南の夜市は台北と違い広い空き地を利用し、代表的な夜市が曜日ごとに開催されている。「小北夜市」「大東夜市」「武聖夜市」「永華夜市」それから最大規模の「花園夜市」だ。土曜日が開催日の海安路と和緯路の交差点にある「花園夜市」にでかけた。

6時頃に出かけたので比較的スムーズに移動出来たのだが「牡蠣のお好み焼風」のものを食べてる内に歩行が困難なほどの人出になってしまい(ほうほうのてい)でホテルに引き上げた。しかし、しっかりと欲しい食物は手に入れた。
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綺麗なトイレが設備されていたのには驚いた。
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「台南観光Ⅱ日」
おそらく観光客の行かない、地元の人だけが行く場所と思うが「308高地」に連れて行ってもらった。頂上から見る眺めは、砂?の山が連なる、少し不思議な世界だった。以前「屏東」へ行った時に訪れた観光スポット「月世界」の近所だった。頂上で爽やかな風を受けて食べる昼食はまた格別だった。出発前に確認した温度は30℃だった。日本は真冬だ。
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私の一押し食事処です。地元の人の推薦で出かけた処ですが、なかでも気にいった店です。 海鮮料理の店。なぜか炒飯がお奨め料理だった。
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「台南観光Ⅲ日」
アヒルの色んな部位を湯掻き塩水で味付けしたものを売っている店。私達はわざわざ台南まで買いにいきます。
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牡蠣のテンプラが美味だった。台南は海に近いので魚介類が美味しい。
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豚・鳥・家鴨などの肉の部位を燻製にして扱っている店(鳥の砂ズリや豚足もいけますよ)
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台南発祥の擔仔麺の美味しい店
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赤崁楼へホテルから歩いて行った。約5分くらいだった。この城は長い年月(350年)を経ているものの、ほぼ昔の状態が保たれているそうだ。しかし、元のオランダ風の建物に中国風の建築様式がかなり加えられているようだ。室内に最後の日本人市長の胸像が置かれていた。台南市の発展に大変な功績が有ったと書かれていた。

近所には、孔子廟や延平郡王祠があり、食事処も結構揃っており、面白いエリアです。
鄭成功がオランダ人を駆逐してから、台湾の歴史が始まったと言って良い位、台湾にとっては英雄なのだろう、どの古跡を訪れても、鄭成功にまつわる物が置かれている。

日本人にとっては、近松門左衛門の人形浄瑠璃「国性爺合戦」を通じて身近な人なので、「母親が日本人で幼少の頃は長崎平戸に住んでいた」この程度の情報はわりと知られていると思うのだが、こちらでは歴史で教えていないようだ。英雄に外人の血が半分入っているのは、やはり面白くないのかも知れない。


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シャングリラのコンシェルジュ・マネージャーに大変お世話になった2泊3日の旅だった。